ドイツ便り1


事後報告 イザローンを振り返る12 「色々なクリスマスカード」        (2007年1月15日)
Nummer12をお送りいたします。
 クリスマスから年末年始にかけて、ドイツからクリスマスカードが届きました。イザローンを去って約1年経ちましたが、幼稚園や小学校の子供達、先生、そして、親御さんからの近況報告を受け取り、懐かしく思いました。また、ヴィースバーデン時代、スポーツ少年団時代の方々からの便りには、もっと深い懐かしさを感じました。
 さて、幼稚園の子供達からは、まだ学習していないアルファベットを使って、一生懸命に文章を書いてくれました。すべて「S」の字が逆さまになっており、自分が小さい時に書いていたひらがなを思い出させます。雪が降らなかったから、雪だるまを作ることができなかったそうです。 
 小学校の子供達からは、彼らの成長振りが分かる写真が添えられていたり、学校でのことを書きつづってきてくれたのですが、「質問があります、日本ではクリスマスのお祝いをするのですか?」と投げかけてきた子供がいました。私は正直、どのように答えるべきか悩みました。イザローンの小学校でいる間、キリスト教の授業を見学させてもらい、「クリスマス」について今まで知らなかった多くのことを子供達と一緒に学びました。また、教会の仕事に携わっていたホストマザーからもたくさん学びました。そんな訳もあり、慎重に返事を書きました。
 先生からは、クリスマスの時期に恒例の「Backen(クッキー作り)」、「Basteln(飾り作り)」、「Theaterstueck(演劇)」など、一連行事をなんとか終え、冬休みに入り、やっとくつろげる時間ができたとか。私もお手伝いをしてあげたかったな、と思いました。
 親御さん達からは、小学校の最終学年である4年生になる娘が直面している事、次に進む学校の選択についての思いが書かれてありました。この選択は成績にも左右され、多少なりとも将来の進路にかかわっているため、本人も混乱しているようです。
 心のこもったカードをありがとう、そして、すばらしい1年になりますように。。
   長澤 あい

事後報告 イザローンを振り返る11 「跳び箱の練習で学んだこと」       (2006年10月19日)
Nummer11をお送りいたします。
 子供達が私に向かって突進!! 私はそれを真正面からしっかり受け止める!! 10、11月、小学校の体育の授業で、子供達と跳び箱の練習に励みました。先生は、まず、跳び箱が得意な子と苦手な子に分けました。得意な子供達は、よりレベルの高い技を、苦手な子供達は、確実に跳べるように練習していきました。
 私は、毎回、苦手な子供達の担当をさせてもらいました。具体的には、跳び箱のすぐ後ろに立って、彼らが跳んだときに、両腕をつかんで、前に引き寄せる、という補助と、その後アドバイスを与える役割です。
 さて、いざ、練習に入ると、跳び箱に向かって走ってくる子供達の顔は、みんな真剣。そして、彼らを待ち構えている私は、それ以上に真剣。スピードが足りず跳び越えられない子、バランスを崩してしまう子、私と同じくらいの体格の子、助けは要らないと主張する子、どの子をも、しっかりと確実に受け止めなければなりません。もし、失敗すると、彼らは、恐怖感を覚え、もう、こちらに向かって走ってきてくれないでしょう。だからこそ、待ち構えているとき、「お願い!」と言わんばかりの子供達の気迫と、緊張感に私は押しつぶされそうでした。
 役目は、まだ続きます。受け止めた子が、自分ひとりで跳んだ時のイメージがわく様に、前方へ導いてあげること、そして、それぞれに必要なアドバイスを実際に示しながら与えること、その点が少しでも達成できれば、しっかり褒め、一緒になって喜ぶこと。できていなくても、君ならできる、と自信を持たせること。実際に、喜んでいる顔をみると、こちらも自然に嬉しくなりました。
 汗だくになりながら、何度も何度も練習してきた結果、なんとあるクラスは、全員跳び箱が出来るようになりました。「スポーツ万能のクラスだね。」と先生が子供達を褒めてあげました。
 たかが跳び箱。しかし、思っていた以上に気力と体力を消耗し、また、子供達とのつながりを強めてくれた、有意義な授業でした。そして、この跳び箱的受け止め方は、日常の学校生活においても重要なのではないかと思いました。子供達のメッセージを真正面から受け止め、それに対して、自分の力で次に進めるような手助けをしてあげる、その成果を一緒に分かち合う。。。
   長澤 あい

事後報告 イザローンを振り返る10 「幼稚園での日本週間」         (2006年9月10日)
 長らくお休みしておりましたが、Nummer10をお送りいたします。
 前回に引き続き幼稚園での活動の報告です。私の訪問中は「日本週間」となり、先生方と相談し、幼稚園児が受け入れられる範囲内で、「あいさつ」、「歌」、「文字」、「日本茶と作法」そして「浴衣」などを紹介させてもらいました。
 「あいさつ」は、いつも朝の会で、ドイツ語、英語、フランス語、トルコ語など、子供達の母国の言葉を使って歌を歌いながらあいさつをします。という訳で、私は「おはよう」を教えてあげました。
 「歌」は、体を動かすことができ、かつ、簡単なもので、「結んで開いて」を、そして、日本の童謡のCDも流しました。先生方も気に入ってくださり、CDをプレゼントしました。
 「文字」は、ドイツ語のアルファベットでさえ把握していない子供達が混乱しないよう、「ひらがな」のみを紹介、実際に書いたりもしました。何かを見て、それと同じものを書き写すという作業は、発達の段階を観察していくうえで大切なのだと言われました。
 「日本茶と作法」は、実際に日本茶を味わってもらい、また、日本の家では靴を脱いで床の上に座る等の生活習慣を紹介しました。トルコもそうである、と、トルコから来た子供達が教えてくれました。
 「浴衣」は、伝統的な衣装の一つですが、子供達は、私の姿を見て、とても驚き、笑いました。特に下駄にはびっくりしていました。
 この幼稚園の子供達は母国が様々であるから、異文化に触れ、それが異文化である、と意識することがそれほど難しくはなかったかもしれません。が、彼らが大きくなって日本について触れたとき、そういえば、あの時、、、、と幼稚園でやったことを思い出してくれたらいいなあと思います。
   長澤 あい

事後報告 イザローンを振り返る9 「幼稚園児はなかなか手ごわい」      (2006年7月29日)
 暑中お見舞い申し上げます。洪水の後は、猛暑。。お体には御気をつけ下さい。
 Nummer9をお送りします。
  昨年9月と12月に、市内のヒンデンブルク幼稚園にお邪魔させてもらいました。
 朝8時頃から、お家の方に連れられて子供達は幼稚園にやって来ます。そして、順番に持参した朝食をとっていきます。小学校でもそうでしたが、朝食をきちんと摂るということが徹底されているようです。園内は、年齢ごとに分かれた教室はなく、目的に応じた部屋(工作の部屋、おもちゃの部屋、読書の部屋、運動する部屋、落ち着く為の部屋、○○ごっこが出来る部屋など)があります。少し落ち着くと、朝の会が始まり、全員が円になって、歌を歌ったり、あるテーマについて学んだり、最後に先生(保育士)方が順番に「私は今日、○○の部屋で○○をします。」と言うので、それを聞いて子供達は自分が行きたい所へ散らばっていきます。時には、年齢に応じて、裁縫をしたり、市場へ買い物に出かけたりなど、特別活動も行われます。
 「あい(私の名前)、おはよう。」から始まり、「積み木で遊ぼう。」「子供の役をやって。」「このゲームを一緒にしよう。」と忙しくなるのですが、一番困ったのが、やってみて初めて気付きましたが、「この本読んで!」というお願いでした。本は全部ドイツ語です。私の下手なドイツ語で申し訳ないと思いながら、しかも「これは何?」と聞かれると、分かりやすくドイツ語で説明してあげなければなりません。子供達は、理解できなければ、はっきりとそれなりの反応します。小さい子供は本を誰かに読んでもらうのがとても好きで、ホストマザーのお孫さんも同様でしたが、まるで試験を受けているようで大変苦労しました。「ドイツ語を勉強する時は音読をするべし。」と、手ごわい幼稚園児から教えられたのでした。言葉だけでなく、小さな体の全てを使って感情をぶつけてくる子供達に対して、慎重に言葉や態度を選びながら接していく先生方の姿にも色々と考えさせられました。
 もう一つの「手ごわかった」ことは、街で私を見かけたら、所構わず大声で「あーいー」と呼ばれたこと、いや、呼んでくれたこと。
   長澤 あい

事後報告 イザローンを振り返る8 「夏休み」                   (2006年7月9日)
 暑い日が続いておりますが、お元気ですか?サッカードイツチームが3位になり、元気を取り戻したような気分です。
 Nummer8をお送りいたします。
 「夏休み」に入る前に、小学校の4年生は「卒業」という節目を迎えます。6年制の小学校もあるようですが、私が通った小学校は4年制でした。
 4年生の子供達は、真っ白の無地のTシャツを持って校内を駆け回っていました。Tシャツに皆のサインをもらっていくのです。教室では、いつもの朝食の時間を延長し、皆で過ごす最後の日を大切にしていました。彼らとは、3ヶ月少々共に過ごしただけでしたが、街や教会で会った時は、「最近、ドイツ語はどう?」とか、「授業の時、騒いで先生を困らせてごめんね。」と、声をかけてくれました。
 さて、子供達は、夏休みをどのように過ごすのだろうか、本当に宿題はないの?? 宿題は本当にないそうでびっくりしましたが、「夏休み明けには、習ったことをよみがえらせる復習の時間がかなり必要なのよね。」と言っている先生もいました。
 母国がドイツでない子供達は、車で何時間もかけて家族で里帰りをしたり、数週間サマースクールのような集団活動に参加したり、夏休みの前半と後半の2回旅行に出かけたりするようです。プールや湖などへ泳ぎに行くと、プールサイドの芝生や砂浜で読書をしたり、音楽を聴いたり、りんごをかじったり、のんびりした時間が流れていきます。「休暇」というのは、彼らにとって、本当に体に負担をかけず、ゆっくり休む、という意味合いが強いのだと思いました。仕事をする時にはする、休む時には休む、という切り替えの上手さは、パーティーではとことん盛り上がる、しかし、勉強の時には真剣に勉強するドイツの大学の学生達を思い出させます。
   長澤 あい

事後報告 イザローンを振り返る7 「剣は友を呼ぶ」              (2006年6月14日)
 日々、暑くなっておりますがお元気ですか?
 Nummer7をお送りいたします。
 ある日、私に1本の電話がかかってきました。ギムナジウムに通う男の子からで、剣道を一緒にしましょう、という内容でした。私達はインターネットや知り合いを通じて剣道クラブを探し出し、イザローンの隣町のメンデンという町へ通うことにしました。大学時代に留学していたヴィースバーデンでも、このような調子で話が進み、週3回練習に通っていました。
 「地域のスポーツクラブ」としての「剣道クラブ」であるため、小学生からおじいさんまで、様々な顔ぶれです。チャンバラごっこに影響された子供達、サムライ映画に興味を持ち長年続けている年配の方々、また、世界大会へ向けて苦しい練習をする若者達。。。
 さて、ヴィースバーデンの時と同様、私がしなければならなかったことは、「剣道」について机に向かって勉強することでした。トレーニングとしての剣道は小さい頃からやってきましたが、きちんとした歴史や概念に関する剣道にはほとんど触れることがなく、ドイツの剣道家達からの様々な質問に答えられず、しばしば恥ずかしい思いをしました。
 小さい時には心と体を鍛えるための厳しい剣道でしたが、ドイツでのトレーニングを通して、「剣道」の本質を勉強しながら楽しむものへと変わってきました。小さい時に学んだ技は体で覚えており、体が自動的に動きますが、それに加えて、その技の機能を詳しく分析することを、今回、メンデンでの練習でドイツ人の先生に教えてもらい、「なるほど」と今になって感心させられました。本来ならば日本人の私が教えなければならないのでしょうが。。。
 最後に、日本から送ってもらった2本の竹刀をどうしようか考えた結果、1本はホストマザーに「身を守る」ためのお守りとして、もう1本は小さい頃剣道を習いたかったのに、危険だからという理由で習わせてもらえなかったという知り合いの人にプレゼントしました。(ちなみに、その人は今年、剣道を始めたそうです。)
   長澤 あい

 事後報告 イザローンを振り返る6 「スポーツを楽しむ」             (2006年6月1日)
 Nummer6をお送りいたします。
 イザローン滞在中は、幾つかのスポーツ活動に参加しました。ドイツは「地域スポーツ」が主流で、学校での部活動等はなく、子供からお年寄りまで地域のスポーツクラブに所属し、スポーツを楽しむようです。私がドイツと出会ったのは、ドイツのの「地域スポーツ」について視察する為の「日独スポーツ少年団同時交流」に参加したのが始まりでした。
 今回は、「女性のための運動教室」、「ハプキ道」、「剣道」に毎週通いました。
 「女性のための運動教室」は知り合いの人に誘われて参加するようになりました。金曜日の夜8時から10時まで、2時間ほど、ストレッチ、筋力トレーニングを通しての体力づくりで、一週間の締めくくりに一汗かいて爽やかな気分になりました。ギムナジウムの生徒をはじめ、主婦、おばあさんまで、合わせて約15名で毎回にぎやかにトレーニングをしました。
  時々、気晴らしにチャレンジした「腰振りダンス」は専門の先生の手ほどきを受け、アラビアの音楽に合わせて踊りました。また、ギムナジウムの女の子達が「バトントワリング」を教えてくれ、目が舞うほどバトンを回しました。私が紹介した「剣道」では、普段のストレス解消にいいねーと言って、大きな声で「メン」と叫んでくれました。また、メンバーの中で幼稚園の保母さんが教えてくれた「マッサージ」は、大好評でトレーニングの後に心と体を癒してくれました。このマッサージ法は実際に幼稚園でも取り入れているそうです。
 女性のための盛りだくさんの運動教室でした。次回は、「ハプキ道」、「剣道」です。
   長澤 あい

 事後報告 イザローンを振り返る5 「老人会に紛れ込む」            (2006年4月19日)
 Nummer5をお送りいたします。
 私は、イザローンで過ごした9ヶ月間、ある老人会の集まりにほぼ毎回参加させてもらいました。2週間に1度のペースで、地域の教区内(同じ教会へ通う人達)で開かれています。きっかけは、私のガストムッター(ホストマザー)がその老人会の世話係として活躍しており、私を連れて行ってくれたのが始まりで、いつの間にか私もその一員のように紛れ込んでいました。初めて訪れた時は、90歳のおばあちゃんのお誕生日を祝う、との事、早速、鶴を何十匹か折り、プレゼントしました。
 集会が近づくと、ガストムッター達と一緒に、ケーキを焼いたり、テーブルに飾る花を摘んできて生けたり、クリスマスの時には、クリスマスの飾りを半日かけて作りました。お年を召されていても、みんなケーキを2切れは簡単に食べてしまうので、人数分x2個と計算して、ケーキがいくついるか考えます。
 ゲーム、本の読み聞かせ、夏祭り、遠足、体操など、プログラムは様々です。その中で「日本」についても紹介させてもらいました。ちょうど9月だったこと、また、色々な歌を聞かせた結果、ガストムッターが一番気に入った「もみじ」の歌を10日間くらい毎晩練習(特訓)してみんなの前で披露しました。(ちなみに別の老人ホームでは二人で「富士の山」を歌いました。)
 この老人会では、参加している方々が生きてきた時代のこと、イザローンのこと、ドイツのことなど、色々なことを教えてもらいました。ありがとうの感謝の気持ちと、長生きしてねという願いをこめて。
   長澤 あい


事後報告 イザローンを振り返る4 「君はやっとドイツ語を話したね」       (2006年4月3日)
 Nummer4をお送りいたします。
 月曜日。小学校の1年B組の教室。朝のあいさつが終わると、週末に何をしたか一人ずつ発表していきます。今までずっとドイツ語が話せず、先生の質問にうなずくだけしていた子が、「Ich habe mit meiner Schwester gespielt.妹と遊んだよ。」と言いました。その時、向かい側の席の子が「Du hast endlich Deutsch gesprochen!! 君はやっとドイツ語を話したね。」と喜んだ光景が今でもしっかり頭の中に焼きついています。それぞれのクラスには、母国がドイツでない子供たちが実にたくさんいます。そのため、子供たちのドイツ語のレベルも様々で、職員室ではこのことに関する話題が中心でもあります。入学前には、母国語のレベルを調べることによって、ドイツ語の上達度を予測するシステムを導入したり、授業中には先生自身が外国語を使って説明したり、取り出し授業によって個人指導をするなど、母国語がドイツ語でない子供達を踏まえての授業対策が色々な形でとられています。家の家族とは母国語、学校ではドイツ語、といった何とも器用に言葉を使いこなす子供達ですが、子供なりに苦労もしているのだろうか、、、校庭で元気に遊んでいる彼らを見て疑問に思うことがしばしばありました。日本語を話せるのが当たり前の日本人の中で学校生活を送ってきた私にとっては驚くほかない光景でした。また、言葉だけではなく、宗教も様々で、給食のときのソーセージも宗教によって違ったものが用意されていました。
 小学校という小さな集団ですが、この中で様々な母国語、文化、生活習慣をもつ子供達が共に勉強し、遊び、助け合って生活しています。ここでは「競争」ではなく「共存」ということが大切なのだと思いました。
   長澤 あい

事後報告 イザローンを振り返る3 「休み時間は必ず外へ」            (2006年3月21日)
Nummer3 をお送りいたします。
 私が9ヶ月間お世話になった小学校は、Grundschule Bleichstrasse(ブライッヒシュトラーセ小学校)といいます。1年生から4年生で、合計11クラス、約250名の生徒が通っています。始業は朝8時、1コマ45分の授業で、6時間目まであります。朝、登校してきた子供達はまだ校内には入れません。始業時間の予備ベルが鳴ると、担任の先生が校庭に迎えに来ます。なぜならば、校内は、教室、職員室、トイレ等の出入り口は普段、鍵がかけられており、子供達は自由に出入りが出来ないようになっているからです。
 1,2時間目の授業のあとは、10分間の「朝食時間」があります。朝食を家で取ってくる子ももちろんいますが、最終授業がお昼を過ぎる為、小腹をおこす為のものでもあります。スライスしたパンにバターをたっぷり塗って、ハムや野菜をはさんだものや、うさぎのように、生の人参や、ピーマンをかじっている子もいます。朝食時間と、3,4時間目の後は、20分間の休み時間があります。この時、子供達はみんな校庭へ出され、全ての教室の鍵が閉められます。休み時間にお絵かきなどは、雨の日しか出来ないわけです。また、教室に忘れ物をすると、手間がかかります。子供達の監視当番以外の先生達は、「私達もPause(休憩)が必要よ。」と言って、職員室でコーヒータイムをとります。6時間目が終わるのは、13時15分。通常、子供達は下校し、自宅で昼食をとります。
 しばらくすると、校内清掃をする大人たちが現れ、隅々まで磨かれます。各クラスに整理整頓係はいますが、掃除の時間はありません。
 しばらくは、驚きばかりの学校生活でした。

   長澤 あい



事後報告 イザローンを振り返る2 「やっぱりお寿司は人気」           (2006年3月12日)
 Nummer2をお送りいたします。
 私は、生まれて初めて自分で巻き寿司を作ったのは、ヴィースバーデン(1999年~2000年)で留学していた時でした。去年の夏に学生寮でのルームメイト(ロシア人)に再会、彼女は自分の結婚式にお寿司を振舞ったとか、この前2キロのお米を炊いてお寿司を作った等と、笑い話もしました。
 ここ、イザローンでもきっと作ることがあるだろうと思い、色々準備していきました。
 最近では、町の普通のスーパーで「冷凍寿司」が売られ、また、テレビのドラマの中でも「今日はお寿司よ。」とか言って、お箸で食べているシーンも何度か見ました。イザローンの市民大学では、お寿司教室が、フランクフルト国際空港にもお寿司が食べられるレストランが出来ていたり、驚くばかりでした。
 今回は、ホストマザーを初め、小学生のお母さん、近所の方、アジア料理のレストランの厨房の方々とお寿司を作る機会がありました。しかし、生魚が食べられないとか、ベジタリアンである人が多いので、その人に合わせたお寿司を作らなければなりませんでした。
 「お寿司は、美味しいけれど、ドイツでは高くてね。。」とよく言われましたが、お寿司は日本でも特別な料理で、各家庭に伝統の味があり、マスターするのが難しい、そして高価なものである(と言う私の見解)と、何度説明したことでしょう。
 はっきり言って、私が作ったり、教えてあげるお寿司には残念ながら全く自身がありません。が、お寿司作りは、相手との関係をより深めることができる、交流の「場」として、私はとらえています。お寿司の腕も上がると良いのですが。

  長澤 あい



事後報告 イザローンを振り返る1 「子供達とのお別れ」           (2006年2月26日)
 Nummer1をお送りいたします。
 2005年12月22日が小学校での最後の研修日でした。それまでにも、「私はもう日本に帰るよ。」と予告しておりましたが、子供達の感覚では、ただのUrlaub(休暇)で、また戻ってくると思っている子が多く、この日、全てのクラスを一つずつ廻って、「1月からはもう会えません。」と伝えなければなりませんでした。その時は、心痛く、子供達の顔をまともに見ることが出来ませんでした。子供達一人ひとりに、私からのプレゼントとして、五円玉をペンダントにして配りました。「ご縁がありますように。」と説明するのは難しいので「幸運をもたらす硬貨」だ、と説明しました。硬貨に穴が開いていると言うこと、日本で実際に使えるということ、発行年が載っているということ等に興味を持っていました。
 子供達からは、彼らが書いた絵をもらいました。ほとんどの絵に、黒髪でズボンをはいた私の姿。確かに私は毎日ジーンズなどのズボンをはいており(先生方はジーンズをはいていて当たり前です)、よく見てるなーと感心しました。アルファベットをまだ全部習いきっていない1年生も、ドイツ語がほとんど理解できないトルコ人の女の子も、メッセージを添えて。。大切な大切なプレゼントです。
 この小学校には、ドイツ人だけでなく、両親の出身国が様々ですが、みんな同じ教室、校庭で生活しています。このような子供達が作る将来の世界、平和であることを願って。
   長澤 あい



イザローンより                (2005年12月7日)
  11月24日、イザローンに初雪が降り、次の日には約50センチ程積もりました。香川ではきっと味わうことが出来ないだろう、と思い、雪だるまを幾つか作りました。
 イザローンからのお便りも、これが最後となります。(おそらく)
 クリスマスの準備がどんどん進んでおります。12月1日からはアドベントカレンダーが壁にかけられ、毎日一つづつドアを開けております。学校の教室もクリスマスの飾りつけがなされ、見ているだけで楽しくなります。私は、折り紙を使ってクリスマスの飾り付きのカレンダーを子供達と一緒に作りました。少し難しかったようで、担任の先生も苦労していました。
 また、12月6日の「ニコラウスの日」には、幼稚園を訪問し、ニコラウスからお菓子をたくさんもらいました。幼稚園の子供達は前の週の金曜日に自分の靴下(本物)をあらかじめ廊下に並べており、ニコラウスがお菓子や果物を一杯につめて、この日、幼稚園にやってきました。大人の私も十分楽しむことができました。
 では、今年も残りわずか、楽しいクリスマスを、そして、良いお年をお迎え下さい。
 また、ご報告いたします。                           長澤 あい



イザローンより                (2005年11月14日)
 その後、お変わりはございませんか?
 木々の葉もだんだんと枯れ落ち、冬へと向かいつつあります。夏時間から冬時間に変わり、車を運転する人たちは、冬用のタイヤに付け替え、などなど。
 8月の終わりに入学した1年生も学校生活に慣れてきたようで、その1年生のクラスで折り紙を使っての図工の授業をしました。白い紙で犬と猫を折り、絵の具等で色付けをします。描く、ぬる等の作業は慣れていますが、折るという作業は普段あまり見られないような気がします。
 話は変わり、先日、市内のロータリークラブの方々の仲間に入れてもらい、クリスマス市で販売する「Weihnachtswichte」(Weihnacht=クリスマス、Wichte=小人)を作りました。木を30センチ程の高さに切り(切り口は斜めに)、その切り口にサンタクロースの顔を描きます。400個作ることになっており、どんどん作業を進めていきました。毎年恒例の行事だそうで、慣れた手つきでサンタクロースが描かれていきました。私は、わいわいと楽しみながら、色付けのお手伝いをさせてもらいました。
 11月11日、今日は「Martinstag」で、学校ではそれにちなんでガチョウの人形を作ったり、キリスト教の授業で先生がそのお話を読んだり、歌を歌ったりしました。その歌がまだ頭の中で流れています。
 それではまたご報告致します。お元気で。          長澤 あい



イザローンより                (2005年10月17日)
しばらくご無沙汰しておりました。お元気ですか? 秋休みに入っておりました。
 秋休み前は、1週間小学校3年生の野外活動に参加、もう1週間は市内の幼稚園で活動しました。野外活動は、香川県で言うなら、屋島、五色台の宿泊学習のようなもの。ただ、こちらには海が無いので、森の中で自然に十分溶け込む活動でした。「こんなにいい環境は普段味わえないので、子供達はここで十分遊ぶべき。」といわんばかりに、朝から晩まで飽きることなく遊び続けました。
 幼稚園では園長先生が「日本週間」と名づけてくれ、手遊びの歌を歌ったり、紙工作、ひらがなを書いたり、日本茶を飲んでみたり、毎日テーマを一つ決めて活動しました。小学生より小さい子供達とドイツ語で話をするのは簡単ではありませんでしたが、笑顔で迎えてくれたことに感謝しております。
 秋休み中には、ボンを訪問し、メンヒさんや、マイセさんご夫妻とも再会しました。ボンにある日本庭園を案内してくれました。
 写真をいくつか添えておきます。
 それでは、寒くなって参りますが、お体に御気をつけて。         長澤 あい



イザローンより                (2005年9月7日)
相変わらずの水不足と聞いておりますが、お元気ですか? ドイツも水に関してはかなりうるさいので、いつも節水に心がけています。
 さて、8月末より新学年が始まりました。1年生も入学し、彼らも少しずつ慣れてきたところです。アルファベットや数字の練習をしています。ドイツではアルファベットの「I」をまず初めに習うので、新1年生のことを「I Maenchen(イーメンヒェン)」と呼ぶのだそうです。初めて知りました。様々な方法で「I」の文字を練習します。粘土やはんこ、新聞の切り抜き。一番興味深かったのは砂を使っての練習です(写真参照)。指でそのアルファベットを書いていきます。砂なので何度でも消して使えるし、子供達の書き順があっているかどうか等がよくわかります。1クラス23人にもかかわらず、最初の数週間はこれを2グループに分けて、1グループ2時間の授業をしております。朝8時から9時30分までが第一グループ、10時から11時30分までが第2グループ、といったように、少人数体制で面倒を見ています。
 残念ながら私の名前が子供達にとってはとても難しく、なかなか覚えてくれません。。。
「ながさき」とか「ながさび」とか、、、正確ではありませんが、声をかけてくれることが最大の喜びかもしれません。
 それではまたお便り致します。お体に気をつけて。               長澤 あい

大変御無沙汰~              (2005年7月22日)
 大変ご無沙汰しております。暑い日が続いておりますが、お元気ですか?
 今週始めから3週間程、香川に帰っております。ドイツも30度を越す日が続いておりますが、こちらも負けずですね。
 小学校での研修が約3ヶ月過ぎました。毎日が色々な発見で興味深い一方、授業の準備に追われ、楽しいよりも大変といった方がいいかもしれません。先生方はジーンズで授業、職員室は大きな長机が二つのみ、朝食をとるための時間、ヒッツフライ、などなど。。。また、外国人も多い為、日本では想像しがたい問題も色々あるようです。
 日本に帰る前にヴィースバーデンに立ち寄り、5年ぶりに留学時代の友人やお世話になった方々に会うことが出来ました。
 8月後半から、新学期が始まります。かわいい一年生を迎えることになります。色々と授業案を練らなければなりません。
 それでは、取り急ぎお知らせまで。         長澤 あい

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